
どうもお久しぶりです。純白です。
自分も今年で27歳になるので、ティーンだった頃の価値観を忘れてきています。
結構前に、次の世代の価値観が知りたくなり、
現役の高校生におすすめの漫画を聞いたところ、
『ドメスティックな彼女』をお勧めされました。
その子が、所謂「リア充系」の属性を持っている子ではなかったので、
キラキラ輝いていなかった学生時代の感覚をトレースできるかもしれないと
考えて、『ドメスティックな彼女』を全巻買ってみることにしました。
少年誌に連載していた恋愛作品のため、読むのは若干きついところがありましたが
現在10巻くらいまで読破したので、1巻ずつ感想を綴っていこうと思います。
もくじ
あらすじ

本作の作者は、流石景さん。
前作は「GE~グッドエンディング~」という恋愛漫画
本作と同じで週刊少年マガジン連載で、2009年から連載が始まり
2013年に全16巻で完結しています。
当時は自分もマガジンの定期購読をしていたのでよく読んでいました。
本作も恋愛作品で、前作と同様にハーレム要素が強いですね。
高校生・夏生は明るくて人気者の教師・陽菜にかなわぬ恋をしていた。だが、合コンで出会った陰のある少女・瑠衣と関係を持ってしまう。そんなとき父が再婚することに。相手が連れてきた子供がなんと陽菜と瑠衣で!?カゲキな新生活が今始まるっ!
コミックス第一巻裏表紙あらすじより
この漫画の冒頭は、夏生と瑠衣のピロートークのシーンから始まります。
瑠衣は夏生に、これはワンナイトラブであり勘違いしないようにと言います。

主人公めっさ真顔ですね。
初体験の高校生同士の事後シーンにしては、なんとも、初々しさがないですね。。。
作者は女性らしいですが、女性作家が書くワンナイトラブ後の表現って
なんでこうも、陰鬱としているんでしょうか。
「心が離れているのに肉体だけ繋がってしまった(お通夜)」的な。
ちなみに左側は週刊誌連載のときのキャッチ画で、3Pしてたわけではありません笑
そしてシーンは次の日に移り変わる。
夏生は学校の担任教師である陽菜に恋心を抱いています。
その陽菜が屋上で泣いているのを発見し、夏生は陽菜に告白しようとするが
失敗し、自分は生徒であり、教師とは対等でないことを自覚します。
さて、夏生は陽菜と結ばれることができるのでしょうか。
第一の関門
あの子(瑠衣)の言う通りだ。先生を諦めるためと、はずみで童貞を捨てたのも、本当は先生と対等な大人になりたかったのかもしれない。でも、こんなことをしても俺は俺のまま。
P52 藤井 夏生
しかし、陽菜との「対等でない関係」は父親の再婚によって壊れます。
教師と生徒から、姉と弟へ変化したのです。
姉弟は姉弟で問題あるだろって思いますが、
1巻ではそれ以上に主人公に立ちはだかる難問があります。
それは陽菜の彼氏(と思わしき人物)である萩原柊の存在です。
ある晩、陽菜は、柊に電話で呼び出され泣いて帰ってきました。
夏生の友達の目撃情報では、どうやら陽菜の相手は既婚者らしいというところまで発覚。
1巻で風呂敷を広げ、次巻以降で、陽菜を泣かせるような男を夏生が倒す的な展開になるのではないでしょうか。
感想
ここから陽菜を追いかける展開になるのは想像がつきますが、
それだと普通すぎますね。
おそらく、主人公の気持ちは瑠衣にも向けられていくのではないでしょうか。
しかし、それにしては夏生が一途キャラクターすぎますね。
童貞を卒業したばかりであり、陽菜への思いを信じていますが、
これから瑠衣との共同生活を経てどのように気持ちが遷移していくのでしょうか。
今のところ、瑠衣っていうキャラクターが好きになれないんですが、
魅力的になっていくのでしょうか。
流行りのPOPソングをディスったり、村上春樹をディスったり、
なんか凄い痛々しいんですが。。。
陰キャラを表現したくてわざとやっているんでしょね。
今後の成長に期待です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
1巻の段階だと、まだ何とも言えませんね。
作者もあとがきで言っていましたが、元々は性的な描写、禁断の愛を描くのが好きで、
この作品も禁断の愛を描きたいと着想を得たそうです。
アイディアありきの作品なので、内容よりもそういうところに注目してほしいのかもしれません。
次巻からは、性的な描写に対するツッコミなども入れていけたらと思います。
それではまた次回、さようなら~